2023.3.20地域ラボ
「第14回 柳ケ瀬オープンセミナー」を開催しました
3月18日(土)の15時から、柳ケ瀬のロイヤル劇場ビル2階やながせRテラスで、社会システム経営学環の肥後 睦輝(ひご むつき)教授が、「社会システム経営学と生態学の接点を探る」と題して講演を行いました。
話の中心は森林の生態についてです。特に雑木林や人工林についての考察がとてもスマートで、問題空間が浮き彫りにされる大変、刺激的な内容でした。
これまでに、この柳ケ瀬オープンセミナーで話されてきた内容と合わせて考えると、近代世界がさまざまな方面に作り上げてきた流通の合理性の歪みが今、音を立てて問題化しているのがよく分かります。近くにある地域資源で賄えるはずのものが、遠くから運ばれてくることによる負荷の蓄積こそが環境問題であり、まさに、「社会システム」の問題です。
あるべき未来像はある程度見えている。しかし、そこへ一足飛びに行けない。惰性あるいは広義の制度のために、課題だと分かっていながらも日々の生活のために変われないこの「社会システム」に対して、ライフスタイルイノベーションをいくつも起こすことが必要だと切に感じました。
会場には高校生含め6名の方々が参加され、会場のライブ感も良かったです。暗いような、明るいような、現状認識ができた意義深いセミナーになりました。